Poppoのレッスン

オンラインの音楽塾を始めてから、あらためて気づいたことがある。

「作曲ができるようになる」は「自転車に乗れるようになる」と同じだ。

メロディを作る事はからだで覚える事であって、理論とかルールは関係ないのよ。

「自転車に乗れるようになる」だから、やっぱり最初は補助輪付きとか、後ろの荷台をお父さんが持って…みたいなことを、作曲でやるわけです。僕が補助輪、あるいは荷台を支えるお父さんになって。

それが、だんだん一人で乗れるようになるって、寸法だ。

具体的にどうやってるかというと、ワンコーラス分のコードとリズムを用意したうえで、
僕と受講者が、2小節ずつ交代にメロディを作っていくのだ。

「メロディしりとり」というか、「メロディの縁台将棋」みたいなものをイメージしてもらえばよいか。

あるいは、音楽チェスである。

これが面白いのよ。お、そう来たか、とか、この音形を受けるのならこう行くか、とか、
夢中になれる。お互いに。

この没入感がいい。

で、メロディを作っていく上で必要なこと、どうやったらいいメロディになるか、あるいは、そこはこっちの方がいいでしょ、みたないことを、僕が補助輪として、少しアドバイスする事もある。

からだで覚えてもらうのだ。

何回かやってると、音大で教えるようなことも、つまり理論的なことも、いつの間にか話している。理論って、実は「うまくやるための方便だ」ということにも、今さらながら気づく。

そして、メロディを一人で乗れるようになったら、だんだんコード進行やリズムにも、手足を伸ばしていく。

音楽の覚え方って、こういう方法もあるんじゃないかね。

藤井丈司のオフィシャルホームページ

当サイトは藤井丈司(音楽プロデューサー)のオフィシャルホームページです。 藤井丈司 オンライン音楽塾「Poppo(ポッポ)」 音楽を「創る」「教える」「書く」「語る」。 さまざまな角度から音楽を見つめていく。

0コメント

  • 1000 / 1000