ムーンライダースのアルバムばかり聴いている

あれからずっと、ムーンライダースのアルバムばかり聴いている。

ライダースが素晴らしいのは、6人のメンバー全員が曲を書き、詞を書き、歌うこと。しかも音楽性が少しずつ違うのに、それぞれがプロフェッショナルだから音楽が多面体になって、その全貌を表す言葉がなかなか見つからない。こんなバンド、他にあるんだろうか。

今日、調べ物をしていて、約50年前ー1973年12月号のニューミュージックマガジンを読んでいたら、ライダースの前身「はちみつぱい」(共通するメンバーは慶一さん、武川さん、かしぶちさん、岡田さん)のデビューアルバム「センチメンタル通り」のレコ評が載っていた。

担当の北中正和さんは、ぱいの事を「しいていえば、グレートフル・デッド的な流麗さとふわっとした暖かさ、フェアポート・コンベンションの人間くささとちょっとすましたところ、サーカスのジンタやチンドン屋の響き、屋根の上のバイオリン弾き、大正演歌、鈴木翁二のマンガ、下町的俗悪さ…」と書かれていた。

さすが北中さんだ、今でもライダースの本質は変わってないと思う。

それにしても、50年続くバンドって、それだけでも素晴らしいのに。

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